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FINAL FANTASY -THE SPIRITS WITHIN-

製作
スクウェア ピクチャーズ
国内配給
ギャガ・ヒューマックス
海外配給
コロンビア・ピクチャーズ
公開日
北米:2001/07/13
国内:2001/09/15
制作費
167億円
 
監督
坂口博信
共同監督
榊原幹典
脚本
アル・ライナー
VFX
アンディー・ジョーンズ
音楽
Elliot Goldenthal
テーマ曲
LArc-en-Ciel

| 概要 | 備考 | 制作 | 関連商品 | 参考 |

ストーリー

2065年…地球。
隕石とともに飛来した“ファントム”と呼ばれる地球外生命体が次々と都市を破壊。
地球の滅亡を目前にした極限状況の中、女性科学者アキは、武力ではなく、命あるものを信じ、許し、包むことによって人類を救おうとする。
しかしハイン将軍率いる政府軍は、武力で地球を守ろうとしていた。
果たしてアキは自分の意志を貫くことができるのか。
地球にとって、人類にとっての最終局面がついにやってこようとしていた…!

概要

・フル3DCG映画
・テーマは「愛」(坂口監督によると「生命が持つ意味」)
・世界22カ国から160人以上のスタッフが集結し製作
・エンディングテーマに国内アーティストの「ラルク・アン・シエル」を起用
・制作費は1億3700万ドル(約167億円)

海外配給:コロンビア・ピクチャーズ
国内配給:ギャガ・ヒューマックス
国内放映期間:2001/09/15~2001/10/05

備考

・1996年に企画がスタート、ハワイのホノルルに制作スタジオを設立
・監督はFFシリーズを手掛けた坂口氏、共同監督はFF7やFF8のムービーを手掛けた榊原氏
・北米で先行公開、2ヵ月後に国内でも公開
・日本人監督作品としては初の、全米2649館、全世界55ヶ国での上映
・光通信網を利用して劇場に配給
・国内公開日にNTVで特番「FINAL FANTASYスペシャル」が放映、坂口監督が出演
・DVDは北米にて初回出荷数100万枚以上、最終的に130万本以上を販売

受賞暦
平成13年度文化庁メディア芸術祭:審査委員会特別賞

開発

製作期間:3年半
制作費:167億円

プロジェクト始動
CG技術においてハリウッドとの力量差を感じていた坂口氏が、経営陣の反対を押し切る形で製作を決定
目的は映画制作そのものだけでなく、技術を蓄積しゲーム制作に反映(還元)させること
ハワイのホノルルに制作スタジオ(スクウェアUSA)を設立、坂口氏は現地に移住
・坂口氏は副社長かつ開発全権であったため、スクウェア本社は長期間リーダー不在状態に

製作の遅延
当時のマシンパワーでは1枚レンダリングするのにも非常に時間がかかり、開発が長期化
・プロジェクトが無限ループに陥りかけたため、坂口氏が終わらせることを決断(このため後半のストーリーが急展開に)

経営悪化
・開発の遅延や、ハリウッドのCGデザイナーを大量に引き抜いたことなどによって制作費が膨らみ、更にFF10の発売延期なども重なった結果、スクウェアは創業以来初の赤字に転落、坂口副社長は武市会長と共に引責辞任
・スクウェアは製作費用の一部を小口証券化し日本国内で販売予定であったが、これを断念
・興行は国内・海外共に不振に終わり、スクウェアは130億円の特損を計上、鈴木社長が引責辞任
・この失敗によりスクウェアは経営危機に陥るが、SCEから149億円の出資を受け立て直した。

その後
・スクウェアは和田新社長の元、経営方針転換を行い映画事業から完全撤退、映画やFF9を製作したホノルルスタジオは閉鎖
・ホノルルスタジオ閉鎖後、榊原氏を始めとする製作スタッフは同地にてCG制作会社スプライトを設立(現在はロスに移転)

その他
・テーマソングは当初、坂口氏から依頼を受けた植松氏が作曲していたが、諸事情によりお蔵入りに(後にFF12のテーマソングとして使用)

製作スタッフ

原作・監督・製作
坂口 博信
『FFシリーズ』
共同監督
榊原 幹典
『FF7・FF8』
プロデューサー
坂井 昭夫 / 会田 純
『ストリートファイター』
脚本
アル・ライナー
『アポロ13』
監督補
マイケル・Dギブソン
『トロン』 『エイリアン3』
アニメーションディレクター
アンディー・ジョーンズ
『タイタニック』 『ゴジラ』
ビュジュアルイメージ
スーパーバイザー
秋山貴彦 
『RAMPO』 『河童』 『ACRI』
視覚効果
スーパーバイザー
ネヴィル・スピテリ
『トゥルーライズ』 『アポロ13』
マットペインティング
スーパーバイザー
ピーター・ボーステッダー
『タイタニック』 『アポロ13』
アニメーション
スーパーバイザー
金田 伊功
『銀河鉄道999』『ナウシカ』『もののけ姫』
サウンド・コンポーザー
Elliot Goldenthal
エンディングテーマ
LArc-en-Ciel 「Spirit dreams inside」


声優

アキ:ミン・ナ (ストリートファイター)
グレイ:アレック・ボールドウィン (パール・ハーバー)
ニール:スティーブ・ブシェミ (アルマゲドン)
ライアン:ヴィング・レイムス (M:I-2)
シド博士:ドナルド・サザーランド (スペース・カウボーイ)
ハイン将軍:ジェームズ・ウッズ (コンタクト)
ジェーン:ペリー・ギルピン (TV フレイジャー)

DVD

スタンダード・エディション
DVD1枚 3800円

収録内容(スピリチュアル・エディションにも収録)
・CGメイキング
・オリジナル版・日本版予告編集+TVスポット集
・ゲーム「FINAL FANTASY I~X」フィルモグラフィー
・新作ゲーム「FINAL FANTASY XI」スペシャル映像
・新作ゲーム「キングダム ハーツ」プロモーション映像
・用語解説(静止画)
・スタッフキャスト紹介(静止画)
・隠しコマンド映像



スピリチュアル・エディション
DVD2枚組 9800円
初回限定生産パッケージ
スタンダード・エディションのディスク+スペシャルディスク
オールカラーブックレット・メモリアルグリーティングカード付属

スペシャルディスク収録内容
・「ファイナルファンタジー」ドキュメンタリー
・ストーリーボード&CGラフカット
・オリジナル・オープニング
・メイキング:CGマットペインティング解説/トレーラー制作解説
・CGコンポジット・アートグラフィー
・ドリームシークエンス
・グレイ・プロジェクト 「FF」パイロット映像
・キャラクター・ファイル/機動メカ・ファイル
・"NO GOOD!" ファイナルファンタジー
・「ファイナルファンタジー」 シャッフル・プログラム
・隠しコマンド映像

関連商品


■CD

『FF Original Motion Picture サウンドトラック』
全18曲
作曲:エリオット・ゴールデンサル
オリコン初登場22位
主題歌:ラルク・アン・シエル
挿入歌:ララ・ファビアン
(北米盤にはFF10のPVが収録)


■書籍

小説『ファイナルファンタジー full length』

FF ザ・リミテッド・コレクション 映画FF豪華パンフレット
映画FF ザ・フューチャーサイエンス
フルCG映画FFに見る新しい映画製作理論
メイキングオブFF ハリウッドにCGで挑んだ男・坂口博信 制作秘話


■グッズ

『ファイナルファンタジー・ザ・ウオッチ』
1000個限定
価格:21,000円
主人公のアキが着用する腕時計をイメージした腕時計
映画でアキの腕時計「リストホロ」のデザインを担当したセイコーが、リストホロを現代風にアレンジ

『オリジナルフィギュア』
主要キャラクター達がフィギュア化
北米でバンダイ・アメリカから発売

外部サイト



■インタビュー

2022年 伊勢氏インタビュー
2017年 坂口氏インタビュー
2016年 坂口氏トーク:ファミ通 / 4Gamer / Gamer
2002年 坂口監督自ら語るDVD版の見所 (ファミ通)
『FF』生みの親、坂口監督インタビュー (MouRa)


■過去の記事

2016年 和田洋一氏が当時の経営について語る

2002年3月7日付「DVD週間売上ランキング」において2週連続トップ
DVD版『ファイナルファンタジー』に宿る8つの魅力を徹底解剖

スクウェア、映画FF不振で映画出資金の引当計上へ

初週の観客動員数は第2位
「ファイナルファンタジー」公開 日劇初回は満員に
映画「FF」公開初日、坂口監督の舞台挨拶が実施

ファイナルファンタジーがgooをサイトジャック
スクウェア、FTTHでの動画配信に映画FF等のコンテンツを提供
ギャガ、映画「ファイナルファンタジー」オフィシャルサイトで予告編を配信
国内オフィシャルサイトの「SPPORTER'S REVIEW」内に著名人らのメッセージ
坂口氏、9月10日発売のAERAの表紙に

ラルク飛び入りライブ
完成披露試写会
プレミアム試写会で坂口氏らが舞台挨拶

DVDはアメリカで2001年10月23日に発売

完成披露試写会で坂口監督が舞台挨拶[ASCII24]
前売り券に特別セット登場

BoxOffice、初日1位
株:スクウェアが大幅反発、映画FFが全米公開へ

海外レビュー Hollywood.com/Yahoo!

当初米国2000館でスタートの予定であったが、プロモーションが好評であったため上映館数を増加

エンディングテーマはLArc-en-Cielの「Spirit dreams inside」(全編英語詞)
坂口氏は「世界で勝負する日本のコンテンツ。音楽も世界に通用する可能性のある日本のアーティストを起用したい」と考え、ラルクの曲は「生命・宇宙」をテーマにしたものが多く、映画と共通点があることから、ラルクにエンディングテーマを依頼。

アメリカの配給会社コロンビア・ピクチャーズは映画FFを高く評価し、スクウェアピクチャーズと新作映画3作品の開発・製作および配給について合意。
両社は3作品について開発費、製作費および公開後の利益を折半する模様。

坂口氏によると、「狙っているターゲット層はマトリックスやスターウォーズを見ているユーザー層と重なると思われる。FFは毎回ストーリーもキャラクターも異なるため、映画版もストーリーやキャラクターは異なるが、根底に流れるものは同じ」とのこと。


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