2021/08/27更新 |
■最新情報 サガコレクション、スマホとPCでも発売 ■概要 携帯ゲーム機史上初のRPG FF1及びFF2を手掛けたスタッフが製作 FF2のゲームシステム(熟練度など)を一部継承 FFに先駆けミリオンセラーを記録、後にシリーズ化 海外ではFFシリーズのスピンオフタイトルとして発売 ■ストーリー 神々に作られた4つの世界が1本の塔により結ばれている 「塔の上には楽園がある」という伝説がある 主人公はこの楽園を目指し、旅立つ ■世界観 ファンタジーから現代、SFまで、FF以上に“何でもあり”の世界観 塔 世界の中心にそびえ立つ、各世界を繋ぐ塔 大陸世界 プレイヤーが最初に冒険する、ベーシックなファンタジー世界 剣の王、鎧の王、盾の王の3人が互いの宝を狙い戦争中 海洋世界 海と沢山の島で構成された南国のような世界 浮島に乗って海を移動、終盤は海底の竜宮城へ 空中世界 グライダーに乗って移動する、雲の上の世界 都市世界 荒廃した近未来の世界を、バイクに乗って移動 秋葉原やアメ横が街として登場、原発や新宿がダンジョンに 四天王と大魔王 玄武、青龍、白虎、朱雀がそれぞれの世界を支配している 四天王を送り込んだのは大魔王アシュラ ■プレイヤーキャラクター(種族) 人間・男 / 人間・女 バトルで得たお金によって成長 ・店で成長アイテム(HP、力、素早さ)を購入し使用 ・プレイヤーが任意のステータスを伸ばすことができる 最大数(8枠)のアイテムを装備可能 初期ステータスが男は力、女は素早さが上 エスパーマン / エスパーギャル バトル勝利時にステータスがランダムで上昇 特殊能力を最大4つまで使用可能 ・バトル勝利時にランダムで修得(ランダムで上書き) アイテムは4つまで装備可能 モンスター バトル勝利時に敵が落とす肉を食べることで、別のモンスターに変化 変化するモンスターはランダムではなく、法則が存在 モンスター自体は成長しないが、強い敵の肉を食べると上位のモンスターに変化 武器や防具は装備できない ■ゲームシステム パーティ ゲーム開始時に1人分のキャラクターを作成 ゲーム開始後、ギルドで残り3人を作成 人間、エスパー、モンスターの中から自由に編成可能 ・成長システムは種族ごとに全く異なる フィールドマップ 多重構造の世界で、大きめのマップは4つ 1つの世界を攻略すると、塔の封印が解除され、上へ登れるように ■バトル FFとは異なり、フロントビューのスタンダードなバトル画面 FF同様、武器による攻撃や、魔法のアニメーションが表示 ランダムエンカウント方式(シンボルタイプも存在) ターン制コマンドバトル 装備している武器や特殊能力を選択して攻撃 ■装備 武器や特殊能力には使用回数制限が存在 ・ レアアイテム(最強武器など)は無制限 武器は使い切ると消滅、特殊能力は宿屋に泊まることで全快 ■ステータス HP(耐久力):敵からダメージを受けると減少、0になると行動不能に ハート(生命力):蘇生の際に消費 ちから:武器の与ダメージや、銃の命中率などに影響 ぼうぎょ:敵からの物理ダメージなどに影響 すばやさ:敵からの物理攻撃の回避率などに影響 まりょく:特殊攻撃などの与ダメージに影響 FF2同様、経験値やレベルという概念が存在しない パラメータ上昇の条件は種族によって異なる ・人間は育成アイテムの使用、エスパーは戦闘後にランダム、モンスターは固定 パラメータは99までしか表示されないが、実際には255まで上昇 ・255を超えると0になってしまうので注意 ■その他 UI FF同様オートコマンドを採用(話すや調べるなどがボタンひとつで可能) BGM FF(ファミコン)はモノラルだが、本作(ゲームボーイ)はステレオ対応 セーブ セーブスロットは1箇所 いつでもどこでも(ダンジョン内でも)セーブが可能 ・状況によっては詰む可能性があるので注意 台詞 当時はプレイヤーキャラクター(パーティメンバー)が喋るRPGはほぼ皆無(FFが僅かに喋る程度)だったが、本作は普通に喋る上に「てめぇ」や「バカめ」など、敵と味方どちらが喋っているのかわからなくなるほど砕けた口調で汚い言葉も使うのが特徴(女性キャラでも台詞は変化なし) また、相手が悪人なら命乞いをしていても容赦なくとどめを刺す場面も その他 お金の単位は「ケロ」 FFには源氏の名を冠する装備が登場したが、本作は三国志に因んだ装備が登場 たかしくんがゴミを詰まらせるエピソードは実話が元に(開発スタッフの時田氏) 裏技(不具合) 扉に入った瞬間にメニュー画面を開きセーブ、リセット後に再スタートすると、全く別の場所へワープ ■仕様 ROM容量:1Mbit(128kb) セーブスロット:1 ROM容量比較 1M:サガ1 / アレサ / DQ2 2M:サガ2 / サガ3 / 聖剣伝説 / FF1 / FF2 ■セールス 国内販売本数:110万本 ・FFに先駆けミリオンセラーを記録(FFは本作の後に発売された3作目で達成) ・スクウェアとしてのミリオンセラーは北米で大ヒットしたハイウェイスターに続き2度目 ・想定を上回る受注により品薄が続き、追加出荷を何度も行うなどロングセラーに ・ゲームボーイ本体の普及にも大きく貢献 FFシリーズ:FF1/52万本 FF2/76万本 FF3/130万本 GBサガシリーズ:サガ2/85万本 サガ3/66万本 ■評価 ファミコン通信クロスレビュー:35/40 ・FF2と同等のスコア スクウェア主要ゲームクロスレビュー:29/40(8.7.9.5) FF4発売後に過去に発売されたスクウェアのRPGを同じレビュアーが評価する企画 5点のレビュアーは「エスパーが全然成長してくれない、偶然でも許せない」とコメント 読者投票 1990年ファミマガゲーム大賞 GB部門:1位 1990年ファミコン通信ベストヒット大賞:6位 ■海外展開 『THE FINAL FANTASY LEGEND』というタイトルで発売され、今もなおFFシリーズ(のスピンオフ)として認識されている。 「神」は「クリエイター」に名称変更 エンディングでスタッフの名前が表示されない ■開発 スクウェアの社長(宮本氏)が、GB向けソフトを1本作るよう開発部に指示 開発部トップの坂口氏が、FF1と2を手掛けた河津氏と石井氏に委任 ・坂口氏は田中氏と共にFF3の製作へ FFのゲームボーイ版として企画され、開発段階では『FF外伝』と呼ばれていた 新人の時田氏や伊藤氏を含め全員でアイデアを出しながら製作 BGMは全てFFを手掛けた植松氏が作曲 開発終盤で石井氏は坂口氏にFF3のジョブデザインを依頼され、開発から離脱 完成後 河津氏はFF4の企画を練っていたが、本作の大ヒットにより続編の発売が決定 河津氏はFF3を完成させた田中氏と合流し、サガ2を製作 タイトルの由来 サーガ(伝承)からではなく、アメコミの効果音をイメージ FFがアルファベット2文字だったので、カタカナ2文字に ファイナルファンタジーが長すぎたので、短いタイトルに 初公開時は「SA・GA(仮称)」で、魔界塔士は後に付与 エピソード 坂口氏は(GBでRPGは)上手く行かないと考えていたようで、河津氏らに開発を任せる際に「失敗することも経験した方がいい」と激励 最終ボスがチェーンソーで即死するのは(意図的ではなく)不具合 ・デバッグ時に発覚したが修正が間に合わずそのまま発売 影響 ゲームボーイ発売当初の参入メーカー20社の内、唯一スクウェアのみがRPGを発売すると発表 当時のゲームボーイはパズルゲームが主流だったが、本作の大ヒットにより他のメーカーも続々とRPGをリリース、携帯ゲーム機においてもRPGブームが到来 現代的な世界観や、モンスターが仲間になるシステムなど、後の様々なRPGに影響を与えた作品に ポケモンの生みの親である田尻智氏は本作の影響を受けていることを明かしている ■開発スタッフ
■フルカラーリメイク版 対応機種:ワンダースワンカラー 発売日:2002年3月20日 価格:5,200円+税 グラフィックを完全リニューアル イベントシーンに演出が追加 BGMはWSの音源に合わせ音質が向上 インターフェースの改良 モンスター図鑑などが追加 ライトセイバーやモビルスーツなど商標に関わる名称が変更 オリジナル(ゲームボーイ版)も収録 予約特典はネックピース ■サガ・コレクション 対応機種:NS / iOS / Android / Steam(PC) 発売日:2020年12月15日~ 価格:3,100円 ゲームボーイで発売されたサガ1~3の3タイトルをそのまま収録 リメイク版は未収録 ダウンロード販売のみ 原子力発電所やプルトニウムが架空の施設や名称に変更 アライのメットは正式に許諾を得たことでそのまま使用 公式サイト ■関連商品 SaGa 1,2,3 Original Soundtrack Revival Disc 発売中:Amazon / 楽天 ・映像付きサントラBDM(サンプル動画) ・GB版サガシリーズ3作品の全楽曲を収録(魔界塔士サガ、他) ・mp3ファイル同梱 ■外部サイト サガ30周年生放送 20周年記念サントラ限定盤PV |
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