ファイナルファンタジー ヴェルサス XIII
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| プロローグ | 概要 | 世界観 | ストーリー | キャラクター |
| システム | バトル | その他 | 製作スタッフ | リンク |
■更新停止(2013/06/11) |
■プロローグ |
物事には本来善悪はない。ただ我々の考え方で、善と悪に分かれる。 代々王国に守護されしこの国は、外世界から隔離された近代文明でありながら、クリスタルによる剣と魔法の秩序が存在する最後の王国であった。 外世界の異文明は、穏便なる秩序を行使。 最後のクリスタルをめぐる争いは、新たな世代の物語の始まりでもあった。 |
■概要 |
『ファイナルファンタジーXIII』と対をなし、『ファブラ ノヴァ クリスタリス』シリーズの中核を担う作品 続編や外伝ではなく、PS3上に並び立つ、もう一つの『FF13』 全く異なる世界、全く異なる主人公によって語られる、もう一つの『FF13』 「Versus」(ヴェルサス)とはラテン語で「向きを変える」、英語(バーサス)では「対となる」という意味 イメージカラーは「黒」(FF13は白) 今までやらなかった禁じ手を使った、今までにない『FF』 『FF』らしい懐かしさと、新しいものが融合したものを目指して製作 レベルデザインを重視 自由度が高い アクション要素がある 昔のFFを現在の最新技術で再現 |
■世界観 |
主人公のいる世界は現代的で、外世界と呼ばれる異文化が周りに存在する世界 外世界の中世風の兵士が重火器を使い、逆に現代の世界にいる主人公が剣と魔法を使うという、異質な世界観 主人公の王国「ルシス」が代々クリスタルを守護しており、それを狙い外世界から異文明が攻め込んでくる ルシスはクリスタルを所持する世界唯一の国(世界で最後のクリスタル) 新宿やヴェネチアなど、現代がモチーフになっている舞台も 主人公のいる世界では死神が信仰されている これは、現実に基づいた幻想―― 真の姿は、未だ眠りの中に隠されている―― |
■ストーリー |
テーマは“絆” 痛みを感じるリアルなキャラクターと物語 愛情よりも友情がメイン 暗く悲しい、悲惨とも言えるストーリー 物語全編や登場人物が全部暗いというわけではない ・仲間と話をしたり同じ時を過ごす日常は楽しい一方、彼らの背負っているものは重い ロードムービー的な感覚を導入 女っ気のない物語だが、女キャラクターが居ないわけではなく、ヒロインもいる。 主人公と一緒にいる3人の男性は幼なじみや友達で、運命や使命を背負って集まった者たちではない。 メインキャラクターは似た境遇の者が多く、デザインカラーも全員“真っ黒”で左右非対称 敵として竜騎士の女性や召喚士が登場 PVに登場する“初老の男性”と“白いローブ”の男性は別人 クリスタルを巡る争いに巻き込まれた青年たちの物語が描かれる 主人公とヒロインは運命によって対立(敵対)させられていく? “眠り”が本作のキーワードのひとつ ファブラ・ノヴァ・クリスタリス神話 エトロ(死神)をはじめ、神話の神は満遍なく登場 「FF13」とは神話が共通しているだけで、ストーリーやキャラクターは完全に異なる ファルシやルシなどの専門用語は会話にはあまり出てこない シナリオライター野島一成氏 「登場人物たちの喜怒哀楽を生活者の目線で描く」 (ヴェルサス13を一言で説明するなら)「神話 VS リアル」 オープニング~序盤 ルシスとニフルハイム統一政府が和平協定を調印。 2国の間で”クリスタルの平和利用に関する条約”が結ばれることを記念して、祝賀パーティーが開かれる。 ノクト(主人公)はルシスの次期国王としてパーティーに出席、そこでステラ(ヒロイン)と初めて出会う。(動画) 突如、ルシスの魔法障壁が破られ、ニフルハイム軍がルシス王国の首都インソムニアを襲撃、クリスタルが奪われる。 ルシス家存続のため、ノクトと仲間たちは国を出て落ち延びることになる。 |
■登場キャラクター |
ノクティス FullName:ノクティス・ルシス・チェラム 主人公 性別:男性 CV:鈴木達央 ルシス王家の王子で、王位継承者。周囲からはノクトと呼ばれている。 クールでも熱血漢でもない普通の若者。暗い性格ではなく普通に笑う。切羽詰まらないタイプ。 プライドが高く自信家な一面もあるが、基本的には人見知りで照れ屋。 照れているのに冷静さを装ったりと、表に現れる言葉と裏の感情が一致しない。 高い身体能力に加え、王族のみが扱える力を秘めている 力を解放すると瞳の色が蒼から赤に変化、武器召喚や瞬間移動が可能に 右手の指輪だけが唯一の装飾品 エトロの光を視る能力がある 名前はラテン語で夜・光・空を意味する。 ステラ FullName:ステラ・ノックス・フルーレ ヒロイン 性別:女性 テネブラエ王国の名門、フルーレ家の令嬢(姫)。 育ちが良く、常に敬語で話す。真っ直ぐな性格。真面目すぎる訳でもない。 高貴な身分だが、どんな立場の人間に対しても礼儀正しく振る舞う。 お嬢様タイプでおしとやかだが、物怖じしない一面も。 ノクトと同じく「光」を視る能力がある 後にノクトと敵対することになる?(レイピアのような細身の剣を召喚) 名前はラテン語で星・闇・剣を意味する。 イグニス パーティメンバー 性別:男性 CV:宮野真守 眼鏡を掛けた青年。ノクトの幼なじみ。絆は固い。 幼少の頃からノクトの軍師的な存在として育てられている。 グラジオラス パーティメンバー 性別:男性 CV:安元洋貴 顔に傷のある青年。ノクトの幼なじみ。 プロンプト パーティメンバー 性別:男性 CV:柿原徹也 金髪の青年。ノクトに最近出来た友達。 レギス:ルシスの国王でノクトの父。自らを“最後の王”と称し「誰にも王位は譲らない」としているが真意は不明。 エルダーキャプト:ルシスと冷戦状態にあったニフルハイム統一政府の主席。 |
■ゲームシステム |
■ワールドマップ オープンフィールド 見渡す限りの広大なフィールドをどこまでも歩いていける 完全オープンワールドでは無く、2Dだった頃のFFがHDになった感じ 時間経過の概念があり、昼夜がリアルタイムに切り替わる 自然地形はFF13より多い(動画) 都市/街/村 大国が複数存在、途中途中には広大な村もある 本筋とは別に寄り道が出来る街やダンジョンも存在 シームレス 大規模なエリアチェンジや、イベントシーンに切り替わる時以外は基本的にシームレス モンスター フィールドを徘徊していたり、突然現れたりなど、様々なタイプが存在 時間帯によって出現するモンスターが変化 ギミック フィールドには破壊可能なオブジェクトが多数 巧妙に隠された宝箱など、気づかなければ見過ごしてしまう物も イベント 移動中に落雷や砲撃を受けたり、障害物が落ちてきたりなど、操作中にイベントがリアルタイムに発生(動画) 歩道橋に上がるとベヒーモスが突っ込んできたりなど、プレイヤーの行動によって様々なイベントが発生(動画) 乗り物 飛空艇、車、チョコボなど様々な乗り物が登場(操作可能) 魔導アーマーのような外骨格兵器も登場 (動画) 敵の軍用機を乗っ取ることも可能 民間車は奪えない ノクトはバイク用のグローブをはめており、バイクに乗る可能性も(未確定) 飛空艇は昔のFFのように、フィールド上空を自分で操作して飛ぶことが可能 ■イベントシーン リアルタイムが7割、プリレンダが3割程度 リアルタイムによるイベントシーンは全て操作可能 自然に変化が楽しめる、場面に応じて仕掛けが変わる、というような新システム(技術)が導入 リアルタイムでプレイヤーが操作できるものはシーンによって異なり、様々なバリエーションがある プリレンダは、操作の介入が不要or効果的でないシーンで使用 会話のテンポがかなり良いので、これまでのFFよりも展開が速く感じる可能性も ■パーティメンバー バトルに参加するのは最大3人 他のメンバーも会話には参加 序盤はチュートリアルの意味もあり、メンバーは物語に沿って決まる 途中からバトルメンバーを自由に選べるようになる ノクトは外せない パーティメンバーは公開されている4人以外にもいるが、多くはない ■その他 写真の撮影が可能(ノクトが所持しているスマートフォンを使用) |
■バトル |
従来の流れを汲む『FF13』のバトルとは方向性が異なり、次世代のFFがコンセプト アクション性が高く、TPSの要素も加わり臨場感のあるバトルに ドラマ性とバラエティ感があり、様々な要素が状況に応じて変化するバトルが楽しめる シームレスバトル 平面の移動だけでなく、上下を含めて空間全部を使った広大な空間でのバトル 高低差の非常に激しい場所でのバトルも コマンドを選択するとキャラクターが即座にアクションを起こす、『キングダムハーツ』に近いシステム 2段ジャンプなど、多彩なアクションが可能 敵の兵器を操縦者を倒して奪い取り、攻撃を行うことも可能(動画) 大型モンスターは部位ごとに弱点が設定されており、部位破壊の要素がある(動画) 3人パーティ制 操作キャラクターはリアルタイムに切り替えることが可能 パーティメンバーはそれぞれ異なる武器や能力を持つ ノクト 周囲に出現させた無数の剣を自在に操ることが可能 ・メニューで複数の武器をセットしておくと、それらを自動的に切り替えて戦う ・セットする武器次第で、自然にコンボ攻撃を行っていく 剣のある場所(投げた先)への瞬間移動が可能 イグニス 補助系攻撃が得意で、特に魔法が強力。投げナイフや刀も使う。 グラジオラス 素手で格闘攻撃をしたり、 パイルバンカーや大剣で戦うことも。 プロンプト 銃を使うガンナー。三人称視点での射撃が可能。 照準を自分で定められるエイム操作で、敵の弱点を狙える(動画) 建物などに銃撃を行い、誘爆を狙うことも可能(動画) 武器 剣、斧、槍など様々な種類がある 銃はハンドガン、マシンガン、ライフル、バズーカ、ショットガンなど 扱った時のモーションは全て異なる 武器はカスタマイズが可能で、序盤で入手したものも後半まで使える ノクトだけは全種類扱えるが、仲間はそれぞれ得意とする武器があり、数種類で固定 銃はプロンプト以外が装備すると通常のロックオンになる 魔法 キャラクター毎に効果が異なる 仲間は、設定上ノクトがいないと使えない ノクトは武器から発生、イグニスは自身の周囲に発生 その他 バトルの難易度は多少高めに設定 召喚の要素もあり、召喚獣は倒して入手 連携して出す必殺技のような要素はなく、キャラ切り替えによるリアルな連携攻撃が可能 ノクトが戦闘不能になるとゲームオーバー 仲間はレイズ可能 |
■その他 |
グラフィック 映像はリアルタイムが主体で、プリレンダリングムービーは少なめ 映像表現の目標は「プレイ部分でもムービーの精度に合わせたグラフィックを実現」すること ムービー担当の野末氏がグラフィックチームに参加、プリレンダのノウハウがリアルタイム部分にも導入 雲の流れは物理演算を使用 出血描写あり(動画) サブウィンドウ バトル中のキャラクターの顔をリアルタイムで表示(動画)、離れて戦っていても表情で苦戦しているかなどが分かる オレンジ色のゲージは本作独自のシステムに使用 開発途中で幾つかの仕様が変更 外の世界に出たら(FF9までのような)見下ろし型のワールドマップに切り替わる予定だったが、臨場感を優先してオープンフィールドに変更 リアルタイム描画によるカットシーンは全て操作可能なイベントに変更 (公開済みの)ノクトとステラの出会いのシーンなど、操作しないシーンはプリレンダムービーに変更 その他 FFシリーズおなじみの要素はほとんど入っている 自由度が高く、1回のプレイではすべてを体験することは出来ない 天野喜孝氏の絵画が作中に登場(動画) モーグリは『FF零式』と似た路線のデザインになる予定 キャラクター設定においてFF10以降廃止されていた“苗字(姓)”が復活 タイトルロゴは本作のキーワードの一つである“眠り”を象徴 仲間のボイスキャストはオーディションで選出 ■コラボレーション ファッションブランド「Roen」とコラボレーション メインキャラクターの衣装を、Roenのクリエイティブディレクター高原啓氏が新規デザイン ゲーム内の衣装デザインの一部もRoenの既存製品から提供 |
■備考 |
■開発 ゲーム部分は「キングダムハーツ」、グラフィックは「FF7・8」、ムービーは「FF7AC」のチームが製作 全世界においてPS3独占タイトルで、PS3に特化したプログラムで製作 08年から本格的な実作業開始、09年春からスタッフが増加 FF13完成後スタッフが合流 KHシリーズをベースにFFらしく進化させたものが本作 レベルデザインの方向性は、KHやFF零式とは全く異なる ナンバリングではない作品だからこそ可能なストーリーやバトルに その他 “現代から始まるFF”という世界観はFF7の初期プロットに存在していたが、本作で初めて実現 主人公のノクティス(夜空)は、KHのソラ(空)と正反対の位置づけのキャラクター ■開発環境(ゲームエンジン) エボニー アクション系に特化したヴェルサス専用のエンジン クリスタルツールス(PS3(DX9)ベース)のカスタマイズ版で、独自性が強く、汎用性は低め ライティングの付け直しはルミナススタジオ(スクエニのDX11世代エンジン)の技術を使用 ■開発状況 2013年4月17日 野村D「具体的な解禁日も決まっており、今はそこに向けて着々と準備中」 野村D「昨年情報が出せなかった(1年間沈黙を通してきた)事情や経緯もその際に触れる予定」 2012年10月 野村D「ちゃんと制作は続いていますし、スタッフ一同頑張っていますので、今しばらく続報はお待ちください」 2012年3月 野村D「新情報の準備はほぼ終わっているが、全く関係のない要因で情報を出せない事情がある」 野村D「それについては話すことも許されないので、こちらとしては話し合いを続けるしかない状況にある」 2012年1月 (昨年のトレーラーに比べ)リアルタイム部分の表現力が飛躍的に進化 今年はイベントの開催予定はないが、何らかの発表が行われる予定(実機での操作も披露) ■経緯 2006年05月09日 E3 2006にて初公開 『ファブラ ノヴァ クリスタリス』構想発表 2006年09月--日 スクエニのHD向けタイトルの開発が全て中断(開発環境統合のため) 2008年08月02日 イベント『DKΣ3713』開催 実機映像初公開 2008年10月09日 東京ゲームショウ2008で映像公開 2009年09月24日 東京ゲームショウ2009で技術検証用映像公開 2011年01月18日 スクエニ第1制作部カンファレンス開催 映像公開 2013年06月11日 E3 2013 PSカンファレンスにてFF15発表 |
■製作スタッフ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開発:スクウェア・エニックス第一製作部 |
■関連商品 | ||
『drammatica-The Very Best of Yoko Shimomura』 ボーナストラックとしてヴェルサスの楽曲『Somnus(眠り)』を収録(該当楽曲) ■書籍 『Re: [リプライ]』開発スタッフコメント/映像DVD付属 『CLOUD message』開発スタッフインタビューなど 『CLOUD』ヴェルサスなどのPVを収録したDVDが付属 |